猫を飼う前の準備と知っておいて欲しいこと

素敵な猫との暮らしをおくるために、猫を飼う前に知っておきたい情報をまとめました。

二匹目の猫を飼うときの対面方法・相性チェック・注意点

猫をすでに飼っているけど、もう一匹迎え入れることになった場合、飼い主さんにとっていちばん心配なことは二匹が仲良くできるかのか?という問題ですよね。

 2019/12/30/172045

もともとの猫同士の性格・性別・年齢といった相性もありますが、対面方法によって今後猫どうしが仲良くやっていけるのかが左右されます。猫の場合も、第一印象はとても大事です。

そこで今回は、二匹目を迎える前の対面方法や注意点を見ていきましょう。

 

二匹目を飼う前に考えておくこと

二匹目を飼い始める前に、まず「先住猫が二匹目を受け入れることができるか」をあらかじめ考えておかなければなりません。先住猫の特徴を把握しておくことと、年齢や性別による相性を知っておくことが大切です。

二匹目の猫と打ち解けやすい先住猫の特徴

・環境への適正能力が高く、家に初めて迎え入れたときもあまり警戒しなかった

・初めて会う人に対して警戒しない

・好奇心が旺盛で物怖じしない

・人に対して噛みついたり威嚇したりすることがあまりない

・性格がのんびり&おっとりしている

 

先住猫と二匹目の猫の相性

年齢や性別による相性があります。性格や育った環境によっても変わりますので、あくまで目安として参考にしてください。

 

相性が良い組み合わせ

◇親猫   ×  子猫   飼い猫の場合は野生と違い親子関係が一生続きます。

◇子猫   ×  子猫   子猫の時から一緒だと絆が生まれやすくなります。

◇成猫   ×  子猫   成猫にとって子猫は敵対する存在になりません。

 

◇成猫メス × 成猫オス  子どもを産ませたくない場合は去勢と避妊手術が必須。

 

◇ 成猫メス × 成猫メス  なわばり意識があまりなく、ケンカをすることが基本的

              にありません。お互いにあまり関わろうとしないこと

              もあります。

 

相性が悪い組み合わせ

◇成猫オス × 成猫オス   なわばり意識が強いため、ケンカが起こりやすいで

               す。性格が合わないとうまくやっていけません。

 

◇老猫   × 子猫     老猫にとって活発な子猫はストレスになることが多い

               です。特に他の猫に慣れていない老猫がいる場合多頭

               飼いを避けるのが無難です。

 

二匹が仲良くなれなかった場合の対策も考えておく

実際に暮らし始めたときに、「最初はうまくやっていけたけど、次第にケンカが増えてしまい仲が悪くなってしまった」なんてこともあります。そんな時、別々の部屋で飼い続けるか、新しい飼い主を探すといった対策も考えておきましょう。

 

前の飼い主から引き取るという場合は、2週間程度のお試し期間を設けてもらいましょう。仲良くなれなかった場合は引き取りの中止をあらかじめ約束しておくのが良いです。

 

一匹目の猫と二匹目の猫の対面方法

二匹目の猫を最初は別の部屋で生活させる

先住猫にとって、自分のなわばりに新しい猫が突然入ってくるということは大きなストレス。いきなり対面させないことが大切です。最初は、二匹目の猫は別の部屋で過ごしてもらいましょう。

別の部屋にいて姿が見えなくても、匂い・音でお互いに存在を認識します。

 

ケージ越しに対面させる

二匹目の猫をケージに入れた状態で、まずは先住猫と同じ部屋に連れていって会わせましょう。この時に無理やり先住猫を連れてくる必要はなく、自分からケージに近づくのを待ちましょう。

最初は匂いを嗅いだり、威嚇したりお互いに興奮状態になるかもしれませんがしばらく様子をみましょう。

 

ケージから出す

興奮が落ち着いてきたら、二匹目をケージから外に出します。この時にまた興奮状態になってしまうようなら、ケージに入れて別の部屋に戻しましょう。次の日に同じ手順を行い、徐々に慣れさせていきます。もし仲良くなれそうな雰囲気でも、3日間ほどは交流する時間を1~2時間に決めて、別の部屋で生活させましょう。

 

二匹がお互いの存在に慣れて、警戒心が解ければ同じ部屋で生活させても大丈夫です。

時間がかかる場合もありますが見守りましょう。

 

二匹目を飼い始めたときに注意するべきこと

対面が終わり、二匹がケンカせずに上手くいきそう!そんなときでも飼い主さんに注意してほしいことが2つあります。

 

先住猫を優先する

2匹目の猫が世話がかかる子猫だったり、まだ飼い主さんとのコミュニケーションが少ないときは2匹目の猫を優先して構いがちですが、それでは先住猫がストレスを抱えてしまいます。

餌を与えるとき、遊ぶときなど必ず先住猫を優先しましょう。

先住猫にとって、いきなりの環境の変化です。さまざまな出来事に敏感になりやすい時期ということを覚えておいてください。

 

お互いが距離を保てる避難場所を用意する

遊ぶ気分ではない時にちょっかいをかけられた時、一人でのんびりしたい時、一人で休息したいときなど、猫が一匹で過ごしたいときもあるでしょう。そんな時にもう一匹の猫に邪魔されないような避難場所を用意しておいてあげるとストレスを減らすことができます。

成猫の避難場所は、子猫が登ってくることができない高い場所を用意します。

子猫の避難場所は、成猫が入れないような隙間を作っておいてあげましょう。

 

 

今回のまとめ

猫の顔合わせは最初にケージ越しで行い、徐々に慣れさせていきましょう。

大切なのは、焦らず見守ることです。飼い主さんがここで慌てて無理やり二匹を近づけたりすると、かえって逆効果になってしまい猫どうしの良い関係を築くことができなくなってしまいます。

飼い主さんの行動は、「猫が良い関係を築くことができるのか」に大きく関わります。

先住猫も、二匹目の猫も愛情をもって世話をして幸せにしてあげてくださいね。