アメリカン・ショートヘアは抜け毛が多い!ブラッシング方法とコツ
アメリカン・ショートヘアを飼っていると、意外と抜け毛が多いことに驚いた・・なんて経験はありませんか?
自分で毛づくろいをするからといって、ブラッシングをしてあげないと病気の原因になります。特に、季節の変わりめには大量の毛が抜けるためブラッシングを毎日行う必要があります。
今回は、ブラッシングが必要な理由と正しいブラッシング方法・コツを紹介します。
アメリカン・ショートヘアにブラッシングが必要な理由
猫は自分で毛づくろいをして抜け毛をとりますが、飲み込む毛の量が多すぎると胃の中で大きな毛玉ができ、吐き出すことも消化することもできず胃の出入り口をふさいでしまう「毛球症(もうきゅうしょう)」という病気になります。胃腸の働きが悪くなり、吐き気・食欲不振・便秘などの症状が出ます。
特に、体温調節のために抜け毛が大量に増える春・秋に起こりやすい病気です。
毛球症にならないためには、日常的にこまめにブラッシングをして毛を飲み込む量を減らしてあげることが必要です。
ブラッシングは毛球症を防ぐだけでなく、皮膚を刺激して血行をよくする効果もあります。また飼い主と猫の大切なコミュニケーションでもあります。
アメリカン・ショートヘアのブラッシングの頻度
ブラッシングの頻度の目安は、抜け毛が少ない時期でも一週間に一回は必要です。ブラッシングをする曜日と時間帯を決めてしまえば忘れることもないですし、習慣化しやすいのでおすすめです。
抜け毛が増える春・秋の換毛期には毎日ブラッシングしてあげましょう。
アメリカン・ショートヘアにおすすめの2つのブラッシング方法
毛が短いアメリカン・ショートヘアは、ブラシを使わず手でブラッシングを行うハンドブラシと、ラバーブラシを使用するブラッシング方法がおすすめです。
ブラッシングが始めてという猫には、まずはハンドブラシで慣れさせていきましょう。
ハンドブラシ
誰でも簡単にできるブラッシング方法で、用意するものは水を入れた霧吹き(無くても手が濡らせればOK)とごみ箱(新聞紙でもOK)です。
①頭や体を撫でてリラックスさせる
まずは猫をリラックスさせてあげるように、優しく撫でましょう。
猫が逃げる様子がなく受け入れてくれたら、ブラッシングを始めます。
②両手を濡らす
両方の手のひらに霧吹きで水を多めに吹きかけて濡らします。
または蛇口の水で手のひらだけ濡らせればOKです。
③頭から背中、おしりの方向へ撫でる。
濡らした手で、頭から毛の流れに沿ってあたまから撫でます。
手に抜け毛がつくので、ゴミ箱もしくは新聞紙の上で両手をこすって落とします。
水で洗い流してもOKです。
④今度はおしりから頭の方向に撫でる
今度は逆に、おしりから背中、頭の方に向かって逆毛を立てるように撫でます。
この時、毛がごっそりとれるのでまたゴミ箱に捨てます。
⑤2回くらい②~④を繰り返して、終わったら毛並みを整える
十分に毛がとれたと思ったら、また頭からおしりまで毛の流れに沿って撫でて毛並みを整えてください。
⑤しっぽを根元から優しく撫でて終わり
しっぽも毛が抜けるので、しっぽの付け根から先に向かって優しく撫でます。
この時に、力を入れすぎたり引っ張りすぎないように注意しましょう。
(しっぽを触ると怒るようでしたら無理にやらなくても大丈夫です。)
ラバーブラシを使ったブラッシング方法
用意するものは、ラバーブラシとブラッシングスプレーです。
アメリカン・ショートヘアのように毛が短い猫には、コームよりもラバーブラシがおすすめです。ラバーブラシは、皮膚を傷つけることなく抜け毛をしっかりとることが可能です。
ブラッシングスプレーは、毛にツヤを与えるだけでなく静電気を防いでくれます。
①頭や体を撫でてリラックスさせる
まずは猫が気持ち良いと感じる場所を優しく撫でましょう。
猫がリラックスしてきたなと思ったら、ブラッシングを始めてください。
②スプレーをかけた後、首からおしりの方向にブラシでとかす
静電気を防止するために、猫の体に均等にブラッシングスプレーを吹きかけます。(顔にかからないように注意してください)
そしたら、毛の流れに沿って首から背中、おしりを軽い力で優しくとかしていきます。
③おしりから頭の方に向かってとかす
おしりから背中、頭に向かって逆毛を立てるようにとかします。
首からおしり、おしりから首と2回くらい往復したら、最後に毛並みを整えます。
④額と頬も優しくブラシでとかす
額と頬も、顔の中心から外側に向かって優しくとかします。顎をもう片方の手で固定したほうがやりやすいです。
ブラシの先が目に入らないように慎重にとかしてください。
もし猫が逃げる素振りを見せたら、額と頬はハンドブラシでやるのもおすすめです。
⑤おなかをブラッシングする
猫のおしりを地べたにつけたまま、座らせるように抱きかかえて、上から下に向かっておなかをとかします。抱っこを嫌がる猫も多いので、素早く行いましょう。
⑥手でしっぽをとかす
最後のしっぽはハンドブラシの時と同じように手を使います。
手を濡らして、付け根から先に向かって撫でるようにとかしたら完了です。
ブラッシングのコツ
ブラッシングを嫌がる猫も多いので、少しでもやりやすくなるコツを3つ紹介します。
1.ブラッシングの道具をいつでも取り出せる場所に置いておく
猫が甘えてきたとき、構って欲しそうなときはブラッシングをするチャンスです。
そのタイミングを逃さないために、道具はすぐに取り出せるように設置しておきましょう。まずは撫でてリラックスさせてから、ブラシを使用します。
2.ブラッシングの時におやつを与える
ブラッシングをする前や後に猫が好きなおやつを用意してあげましょう。
ブラッシングとおやつをセットにすれば、猫はブラッシングの時間=おやつがもらえる時間だと思い受け入れやすくなります。
私たちも、ごほうびがあれば多少嫌なことでも頑張れますよね。
3.マッサージを挟みながらブラッシングする
猫が気持ち良いと感じるマッサージをブラッシングをしながら行っても良いです。
途中にマッサージを挟めば、猫がリラックスできます。
まとめ
春と秋の抜け毛の量には驚きますが、しっかりと毎日ブラッシングを行えば十分に対策できます。
ブラッシングは毛球症を防ぐだけでなく、血行もよくなり健康的です。
なによりスキンシップをとることができるのが嬉しいですよね。ぜひブラッシングで愛猫との絆を深めてください。