猫を飼う前の準備と知っておいて欲しいこと

素敵な猫との暮らしをおくるために、猫を飼う前に知っておきたい情報をまとめました。

アメリカン・ショートヘアの適正体重と肥満の場合のダイエット方法

「飼っているアメリカン・ショートヘアが 最近太ってきた気がするけど、肥満かも・・。ダイエットさせるべきなのかな?」

こんな悩みはありませんか?

まん丸でふっくらとしたアメリカン・ショートヘアも愛らしくてかわいいですが、やはり猫の健康を考えると肥満は心臓への負担が大きく、糖尿病などの重い病気の原因になってしまうため解消してあげるべきです。

 

しかし、飼っているアメリカン・ショートヘアが肥満なのかどうかの判断基準ってよく分からないですよね。

そこで、アメリカン・ショートヘアの適正体重と肥満の見分け方、肥満の場合のダイエット方法を紹介します。

 

アメリカン・ショートヘアの適正体重

アメリカン・ショートヘアの適正体重の目安は、年齢と性別により違います。

 

生まれてから生後1年までの適正体重

生後3ヵ月 1kg~1.5kg

生後6ヶ月 2kg~3kg

生後1年  4kg~6kg

 

成猫になるとオスは4kg~8kg、メスは3kg~6kgほどの体重になりますがあくまで目安です。

人間と同じで、同じ年齢でも体の大きさによってベストな体重が違います。同じ20歳の人でも、身長が150cmの人と170cmの人では体重も違うのが当たり前ですよね。

また骨格によっても体重が変わります。

しかし体がどんどん大きくなる成長期の子猫の場合、飼い主がしっかり体重管理しないと健康にかかわるので定期的に体重測定を行いましょう。

 

アメリカン・ショートヘアの肥満を判断する方法

猫は体の大きさや体格によっても体重に大きな違いがあるので、平均よりやや体重が重いからといって肥満であると判断するべきではありません。大事なのは見た目です。

 

肩から腰まで均等に肉がついており腰にくびれがあるのが、アメリカンショートヘアの成猫の理想的な体型です。アメリカンショートヘアが肥満かどうかのチェックポイントを2つ紹介します。

 

①猫を真上から見る

猫が四つ足で立っている時に真上から見下ろして、お腹の辺りを観察しましょう。

横にお腹の脂肪が見えていて、腰のくびれがほとんどなかったら太り気味です。

 

②猫の肋骨部分を触る

肋骨の部分が手で触っても分かりづらいときは太り気味といえます。

 

 

肥満を解消するダイエット方法

 肥満の原因は、カロリーの摂りすぎと運動不足です。これは人間も同じですね。

室内飼いの猫は、行動範囲が狭いため運動量が少なくなりがちです。そのわりにキャットフードを必要以上に与えられているためぽっちゃりとした猫が多いのです。

 

正しい猫のダイエット方法は飼い主が栄養とカロリーを考えた食事を与えることと、猫が運動できるような環境を用意することです。

 

ダイエットのための食事

人間と同じように、猫の場合もダイエットは基本的に食事療法を意味します。

摂取カロリーの目安は体重1kg当たり50カロリーを目安にしましょう。

一番簡単な方法は、必要な栄養素がとれるうえに低カロリーな市販のダイエット用フードを与えることです。

 

ダイエットのコツは、3~4カ月の長期計画を立てて

徐々に食事の量を減らすことと、食事回数を増やすことです。総摂取カロリーを計算し、一日に3~4回に分けて食べさせましょう。食べ残しが

 

やってはいけないのは、極端に食事の量を減らすことです。健康を維持するために必要な栄養(タンパク質・脂質・ミネラル・ビタミン)が足りなくなってしまいますし、猫に強いストレスを与えてしまいます。また猫が絶食をすると肝臓の病気にかかりやすく、最悪の場合は亡くなってしまうこともあります。

 

ダイエットのための運動

食事の管理だけでダイエットは成功できますが、運動を取り入れるとダイエットを加速させることができますし健康的です。無理やり運動させるのではなく、猫が自主的に運動したくなるようにうながす工夫が必要です。

効果的なのは上下運動と猫じゃらしなどを使った遊びで体を動かしてあげることです。

 

上下運動をさせるために、家の柱に布を巻きつけて登れるようにしたり、キャットタワーを用意しましょう。もし置き場所が無ければ、家具の配置を変えることもおすすめです。大きな家具と小さな家具を凹凸に設置して猫が上り下りできるようにしたり、とにかく猫が自然に運動できるような環境を用意してあげましょう。

 

猫のおもちゃの定番、猫じゃらしを使えば遊びながらカロリー消費ができるうえに猫のストレス発散にもなりますし、コミュニケーションもとることができます。

 

 猫を夢中にさせるための猫じゃらしの使い方のコツは、まるで生き物のように動かすことです。具体的には、床をスルスルと這うように動かしたり、そしてそのまま素早く高く上げたり動きに抑揚をつけて、止めては動かすを繰り返してください。

猫じゃらしの動きによっていろいろな動きを猫にさせることができます。

やっている側も楽しいですよ。

 

猫じゃらしの種類もたくさんあるので猫の好みや気分で使い分けて、飽きさせないようにしましょう。ただ15分くらいすると猫がぱったりと興味を示さなくなる時があるのでその時は猫に合わせて終了しましょう。猫も体力に限界がありますし、こちらがしつこいと次は遊びにのってこなくなってしまうかもしれません。

 

暗闇で懐中電灯を動かして光で遊ぶ方法もおすすめです。転倒して割れたりする物がない場所で遊びましょう。

 

まとめ

ダイエットをする場合は、長期計画を練って食事を管理してあげましょう。食事の量は徐々に減らし、回数を増やすのが一般的です。

また体重を週に一度測り増減を記録することで、ダイエットがうまくいっているのかいないのか分かりますし対策しやすくなります。

猫が食事のおねだりをしても、ぐっとこらえて猫の健康のために適切な食事量を与えつづけましょう。