アメリカン・ショートヘアの爪の切り方と嫌がる場合のコツ
アメリカン・ショートヘアの飼い主が行う世話の一つとして、爪切りがあります。
猫の爪は、獲物を捕まえるためや木登りをするために鋭く尖っています。しかし、室内で過ごす猫にとって鋭い爪は、巻き爪や爪が割れる原因になるため危険です。
今回は、基本の爪の切り方と爪切りを嫌がる猫でもできるコツを紹介します。
爪切りのメリット
飼い主や他のペットにケガをさせる危険が減る
猫を抱っこしたときや猫がひざの上に乗ってきたとき、猫の鋭い爪が飼い主の皮膚に当たると傷になってしまいます。また他のペットとじゃれあっている時に爪でケガを負わせてしまうこともあります。
布製品にひっかかるのを防げる
カーテンやカーペットなどの布に猫の尖った爪はひっかかりやすく、ひっかかった際に猫がびっくりして暴れてしまうと常が折れたり割れたりして出血してしまいます。
爪切りのやり方
猫用爪切りもしくは人用の爪切り(子供用の方がやりやすい)を用意します。
頻度は2週間に1回くらい爪の長さを見て、伸びていたら切りましょう。
初めての場合は、一度にすべての爪を切る必要はありません。
片手だけ切って残りは次の日に切るなどしても大丈夫です。あまり時間をかけると、猫が嫌がる場合が多いので素早くやりましょう。
1.猫がリラックスしているときに始める
猫の様子を見て、落ち着いているなと思ったら爪切りを始めます。
始める前に、猫を撫でたり抱っこしたりしてスキンシップをとるのもおすすめです。
猫が安心する体勢で行いましょう。
2.指先を軽い力で押して爪を出し、先端を切る
強く押しすぎると嫌がられるため軽く押します。
出てきた爪を見ると、薄くピンクの部分がありますがそこは血管と神経があるので絶対に切らないようにしてください。切ってしまうと痛みと出血があります。
少し余裕をもって、先端の尖った部分だけを切るようにしましょう。
猫用爪切りの使い方
素早く切れるように、切れ味の良いものを選びましょう。
刃をあてるのは、どの方向からでもOKです。
爪の先を挟んで切ります。
人用の爪切りの使い方
爪を左右から挟んで切ります。
上下から挟むと、爪が割れてしまうので止めましょう。
爪の血管の部分を間違えて切って出血させてしまった場合
人間で例えると、深爪をしてしまった状態です。
ガーゼで押さえて止血をします。出血が止まらない場合は、急いで動物病院に連れて行きましょう。
猫が爪切りを嫌がる場合のコツ
バスタオルや洗濯ネットで体をくるんだ状態で行う
何かに体を覆われていると猫は落ち着くようです。タオルの場合は足を、洗濯ネットの場合は爪を1本ずつ出して切ります。
タオルは顔は出して体だけ包んでもいいですし、頭まですっぽりと包んでも良いです。
おやつを与える
爪を一本切りおやつを与えます。
毎日繰り返せば爪切りとおやつが結びついて我慢してくれるようになります。
二人体制で行う
猫を押さえる人と、爪を切る人の二人係でやります。
押さえる人は、猫を撫でてリラックスさせながら押さえましょう。
しかし、あまりに暴れていやがる場合は無理やり押さえる必要はありません。
動物病院で爪切りを行う
どうしても暴れてしまう場合は、動物病院に任せましょう。連れて行く手間とお金がかかりますが、爪切りが原因で猫に嫌われてコミュニケーションがとれなくなるよりはマシです。
まとめ
爪が鋭く尖ったままだと猫自身が危険です。
定期的に爪切りをしてあげましょう。