猫を飼う前の準備と知っておいて欲しいこと

素敵な猫との暮らしをおくるために、猫を飼う前に知っておきたい情報をまとめました。

猫の適切な食事量と回数についてと餌の選び方

猫の健康管理をするうえで、大切な要素の一つが食事です。

 

といっても、たくさん種類がある餌の中からどれを選べばいいのか迷ってしまいますし、一日に何回くらい・どのくらいの量を猫に与えれば良いのか疑問ですよね。

 

結論からいうと、猫の餌は総合栄養食を選ぶのがベストです。

食事の量や回数は、年齢や体重によって目安が決まっているのでそれを参考にしましょう。

 

今回は猫がずっと健康でいられるように、適切な食事の与え方について紹介します。

 

猫の餌の選び方

猫の餌は「総合栄養食」とパッケージに表示されているものを選びましょう。

総合栄養食とは、その餌と水だけで猫が健康を維持できるように作られたフードのことで、栄養バランスに優れています。

 

総合栄養食は主にウエットフードとドライフードに分かれていて、含まれている水分量が違います。ウエットフードの水分含有量はおよそ75%、ドライフードの水分含有量はおよそ10%です。

 

どちらにもメリットとデメリットがあり、専門家のあいだでも賛否両論があります。

どちらの方が良いという決まりはないので、それぞれのメリット・デメリットを比べて選んでください。

 

ウエットフードのメリット

・水分量が多いため、水をあまり飲まない猫が食事と一緒に水分補給できる

・肉や魚の香りが猫の食欲を刺激し、食いつきを良くする

・フレークタイプやスープタイプなど、種類が豊富

 

ウエットフードのデメリット

・ドライフードと比べると価格が高い

・開封後は冷蔵庫で保存する必要があり、保存期限も短い

・添加物が多く含まれているものが多い

 

ドライフードのメリット

・開封後の保存期限が長い(30日程度)

・ウエットフードより価格が安い

・総合栄養食に分類されているものが多い

 

 ドライフードのデメリット

・フードを食べても水分補給ができない(猫は水分が足りないと、腎臓が悪くなりやすい)

・子猫や老猫にとっては硬くて食べにくい場合もある

 

 

猫の一日の食事量

猫に与える食事の分量は、キャットフードのパッケージの裏面に書いてある分量に従うことが基本です。

 

しかし実際にパッケージを見てみると、分かりにくいざっくりとした表記がされている場合も多くあります。

 

そこで、自分の家の猫が一日にどのくらいのカロリーを必要とするのか知っておきましょう。

猫が一日に必要とするカロリーの目安は、年齢と体重で分かります。

 

子猫の場合(生後2か月~生後12か月まで)

一日の総摂取カロリーの目安は、体重1キロ当たり180カロリーです。

 

この時期は体がどんどん大きくなる成長期なので、成猫よりも多くの栄養を必要とします。

 

成猫の場合(生後12か月以上)

一日の総摂取カロリーの目安は、体重1キロ当たり80キロカロリーです。

 

生後一年が経つと、もう立派な大人の猫です。

生まれてから1~2年経った頃の体重が、その猫にとっての理想的な体重になります。

猫の健康のために、食事を管理してこの体重を維持しましょう。

 

一日の総摂取カロリーの目安は、体重1キロ当たり80キロカロリーです。

 

老猫(7歳~8歳の猫)

一日の総摂取カロリーの目安は、体重1キロ当たり60キロカロリーです。

 

猫は歳をとると、代謝が悪くなるため必要なカロリーも減ります。

若いころと同じ量を食べさせているとカロリーの摂りすぎで太って病気になりやすくなってしまいます。 

 

猫の一日の食事回数

猫に与えている食事の量が同じでも、与える時間の間隔や回数により体への影響は大きく異なります。

 

時間を空けすぎると、空腹の状態が長く続いてストレスになってしまったり、早食いをして後で吐いてしまうことがあります。

 

猫の年齢によっても、一日の食事回数は異なります。

 

子猫の場合(生後2か月~生後12か月まで)

一日の食事回数の目安4~6回

 

猫がまだ小さいうちは、一度に消化できる食べ物の量が少ないため食事回数を多めにしましょう。

時間の間隔も、一定が良いです。

 

生後6か月になると成長期が終わりを迎えるため、食事の回数を少しずつ減らしていきましょう。

生後6か月を過ぎたら、1日の食事回数は2~3回で大丈夫です。

 

成猫の場合(生後12か月以上)

1日の食事回数の目安2~3回

 

基本的には朝と夜の2回です。

成猫になると食事の量を自分で調節できるようになってきますが、与えた分の食事をすべて食べてしまう猫もいます。

すると猫が空腹でいる時間が長くなり、ストレスや肥満の原因になってしまいます。

その場合は一日に与える食事の量はそのままで、食事の回数だけを一日3回に増やして対策しましょう。

 

老猫(7歳~8歳の猫)

1日の食事回数の目安4~5回

老猫になると、運動量が減りますし消化機能も衰えるため一度に食べられる量が減ります。

食べ過ぎると吐いてしまったり、下痢をする場合があるので少量をこまめに与えるようにしましょう。

 

食事を与えるときの注意点3つ

①毎日同じ時間帯に食事を与える

人が食事を食べる時間帯が朝・昼・夜と大体決まっているように、猫が食事を食べる時間帯も毎日同じにしましょう。

食事を与える時間にばらつきがあると、猫の生活リズムが崩れてしまいます。

あらかじめ、何時になったら猫に餌を与える!と決めておけば習慣になり、忘れることも無くなるので安心です。

 

②前回の食事の時の餌がお皿に残っていたら処分して新しい餌を与える

次の食事を与えるときに、前回の食事の分の餌が残っていたら処分して新しい餌を与えましょう。

餌は時間が経つと風味が落ちて、傷んでしまいます。衛生面もよくありません。

 

猫が美味しく安全に食べられるように、新鮮な餌を与えるようにしましょう。

 

③餌の置き場は猫がストレスを感じない場所に設置する

トイレの近くや、騒がしい場所に餌を置くのは避けて、猫が落ち着いて食事をできる場所を選びましょう。

 

また、2匹以上の猫を飼っている場合の餌の置き場はそれぞれ別の場所にしましょう。

餌の横取りや猫のストレスを減らすことができます。

 

まとめ

年齢や体型によって、適切な食事の量と回数は違います。

しかしあくまでも目安ですので、猫の食事の様子や体調をしっかり観察しながら調節していきましょう。

迷ったら、かかりつけの獣医さんに相談して猫の状態に適した食事量や回数を知りましょう。

 

飼い主さんが食事の管理をしっかりすることで、猫は健康に育つことができます。