猫を飼う前の準備と知っておいて欲しいこと

素敵な猫との暮らしをおくるために、猫を飼う前に知っておきたい情報をまとめました。

猫は放し飼いより室内飼いが良い理由【メリット・デメリット】

猫を迎え入れる時に、「室内で飼うか外で飼って自由にさせるか、どちらがいいかな?猫にとって幸せな一生ってどっちなんだろう?」こんな疑問が出てくるかと思います。

 

結論から言いますと、これから猫を飼うのであれば完全に室内のみで飼うことをおすすめします。猫にとって外の環境は危険が多すぎるからです。猫は外に出なくとも、室内だけで十分に満足で楽しい一生を過ごすことができます。

今回は、室内飼いが良い理由とメリット・デメリットをまとめました。

 

室内飼いのメリット

一般社団法人ペットフード協会によると、猫を飼っている人の中で、室内のみで飼っている人の割合は全体の70%以上だそうです。

その理由は、やはり室内飼いのメリットにあります。

 

メリットその1:交通事故にあうことがない

猫の死因として多いのが交通事故です。

猫は車に轢かれそうになったとしても、車の音に驚いてとっさに動くことができません。反射で避けることができないため、そのまま轢かれてしまうことがほとんどです。

 

メリットその2:ノミやダニの寄生・感染症や伝染病を防ぐことができる

ノミやダニに寄生されると、かゆみから精神的なストレスを強く受け、体をかきむしります。かきむしって傷ができ、ウイルスが入りこむと病気の原因になります。

 

また、他の猫とのケンカや交尾などでエイズなどの感染症にかかることもあります。

猫自身も飼い主さんもつらい思いをしますし、医療費も高額です。

 

メリットその3:ケガを防ぐことができる

猫はなわばり争いやメス猫の奪いあいでケンカをします。

爪でひっかけたり噛みつくなど激しいケンカをするので、その結果重いケガを負う場合もありますし、傷口から細菌がはいって感染症の原因にもなります。

 

メリットその4:猫が家に帰って来なくなるのを防ぐことができる

猫は自分の住んでいる場所から遠く離れていても、自力で戻ってくることができる能力があると言われています。これを帰巣本能と言います。

 

しかし、猫が戻ってこない!という声も実際には多いのです。

猫は基本的には自分のなわばりの範囲でしか行動しませんが、犬や人から逃げたりなど何かの拍子でなわばりの外に出てしまうと、自分の匂いがないため帰り方が分からなくなってしまします。

また、時間が経つほど戻ってくる可能性が低くなります。

 

メリットその5:猫の盗難を防ぐことができる

「猫が帰って来なくなったと思っていたら、よその家で飼われていた」なんていうこともあります。また、世の中には動物実験や虐待を目的として猫を盗むような人もいます。

 

メリットその6:近隣住民とのトラブルを防ぐことができる

猫が勝手によその家の敷地内に入って糞をしたり、飼い犬にケガを負わせてしまうなどして迷惑をかけてしまう場合もあります。

また、猫アレルギーの人や猫が苦手な人もいます。

猫が原因でご近所トラブルが起きてしまうこともあります。

 

メリットその7:猫の健康を常に管理することができる

室内飼いの場合、猫のトイレや食事の様子をこまめに観察していればすぐに体調の変化に気付くことができます。それにより、病気に早く気付くことができます。

 

放し飼いですと猫が何を食べているかも正確に把握することができないため、健康を管理しにくいという点もあります。

 

 

室内飼いのデメリット

猫を室内で飼うことのメリットに比べたら、デメリットはわずかですが存在します。

飼い主が対応できる範囲ですので、デメリットを知ってしっかり対策しましょう。

 

デメリットその1:運動不足による肥満

外で活動する猫に比べると、室内飼いの猫はどうしても活動する範囲が狭くなるため運動不足になりやすいです。その結果、肥満になることがあります。

 

猫が上下運動できるように部屋の家具の配置を工夫したり、オモチャで遊ぶなどして運動不足を解消してあげましょう。

 

デメリットその2:家具や柱を爪とぎで傷だらけにしてしまう場合がある

猫が爪とぎ器を気に入れば被害は少なくて済みますが、中にはソファや壁で爪をといでしまう猫もいます。

 

その場合は、爪とぎの種類や置き場所を変えたり、爪をこまめに切ったり、壁を保護するシートを張ったりなど対策を練りましょう。

 

 

 

 猫を室内飼いする場合の注意点

外で飼った場合ほどではありませんが、家の中にも猫の危険はあります。

例えば、湯船に落ちると這いあがれずに溺れてしまいます。

電気コードをかじって感電する危険もあります。

 

観葉植物も、猫に対して毒性を示すものがあるので注意しましょう。

置物も猫が倒してして割ってしまいケガをする場合があるため片付けておいたほうが良いです。

 

特に子猫のうちは、好奇心が旺盛で小さいものなら飲み込んでしまう場合があるので部屋を片付けておきましょう。

 

 

まとめ

猫を飼うなら、外には出さずに室内で飼うことがおすすめです。

猫は本来、広い範囲で行動しない動物です。

自分のなわばりである室内の環境を整えてあげたら、猫は満足して過ごすことができます。

 

また平均寿命も室内飼いの猫の方が、家の外に出る猫に比べて2年半以上も長いです。

最初から最期の時まで猫が快適に過ごせるように、部屋の環境をしっかり整えてから猫を迎え入れましょう。