猫のトイレのしつけは簡単!失敗しないためのトイレトレーニング方法
「猫が排泄をしそうになったらトイレに連れて行く。」これを数回繰り返すだけで猫はトイレで排泄をしてくれるようになります。
拍子抜けするほど簡単ですが注意するべきポイントがいつくかあるので、今回は猫のトイレのしつけについて詳しく説明します。
猫が問題なくトイレで排泄できるようになるために、飼い主さんがしっかりサポートしてあげましょう。
猫にトイレをしつける方法
猫を観察していると猫が排泄をしたいことに気づく瞬間があります。
猫がうろうろと落ち着きなく動き回ったり、前足で砂をかくような仕草をしたり、あちこちの匂いを嗅いでいたら排泄のサインです。すぐに猫を抱えてトイレに連れて行き排泄をさせてください。寝起きや食事の後は排泄をする可能性が高いので、よく観察してサインを見逃さないようにしましょう。
注意するポイントは二つあります。一つは猫を抱えるときに猫を驚かせてしまわないように、飼い主さんが静かに近づき優しく抱えてトイレまで運んであげることです。
二つ目は、トイレの最中は猫が排泄に集中できるように、声をかけることなく少し距離をとって見守りましょう。
無事にトイレが終わったら優しく体を撫でてほめてあげると、猫も「これでいいんだな」と感じ取ってくれるはずです。
これを何回も繰り返せば、猫は自然とトイレの場所を覚えて排泄をするようになります。覚えるのが早い猫はその日のうちに、遅くても10日程経てばトイレを覚えるようになります。
猫にとって快適なトイレを用意しよう
猫はキャットフードにこだわりがありますが、トイレにも同じくらい強くこだわります。
トイレで排泄をしていたとしても、トイレを気に入っているというわけではありません。砂をかけずに急いで出てくるようであればトイレを気に入っていない証拠です。
トイレが気に入らないとトイレ以外の場所で排泄をしたり、排泄を我慢して膀胱炎などの病気になってしまう場合があります。
性格によってトイレの好き嫌いはさまざまですが猫が満足するためのトイレの条件は主に3つあります。
①トイレの設置場所
トイレは猫が安心できるように、静かで落ち着いた場所に置くのが一般的です。
猫は臭覚が人間の何万倍も優れており匂いに敏感なので、猫が食事をする場所からは離れたところに設置してください。風通しが悪く、匂いや湿気がこもりやすい場所も避けましょう。
また、多頭飼いの場合は猫の数よりも1つ以上多くトイレを設置しましょう。
飼い主が猫のトイレの状態を頻繁にチェックできるような場所を選ぶのも健康管理がしやすいためおすすめです。しかし猫は視線に敏感で、トイレの最中は特に見られたくないと思っています。じっとそばで見つめるのは止めて横目でこっそりと観察するようにしましょう。
②トイレの大きさ・深さ
猫が好むトイレの大きさは自分の体より少し大きめのサイズで、全長の1.5倍ほどの大きさを用意してあげるのが理想です。
深さは猫が十分に砂をかけるくらいの深さがあれば良いですが、深すぎても掃除がしにくいためちょうどいいものを探しましょう。
市販のものでサイズが見つからなければ、衣装ケースなどで代用するのもありです。
子猫の場合は、猫の体の成長に合わせてトイレの大きさも変える必要があります。
③猫砂の種類
猫砂は木・紙・鉱物などのいろいろな種類が販売されていますが、猫の好みにあうものを見つけてあげてください。全体的な猫の傾向としては、川の砂に近い鉱物でできた砂を好む猫が多いそうです。
途中で猫砂を他のものに変える場合は、前回使っていた猫砂を少し混ぜておくと猫の抵抗感を減らすことができます。
猫がトイレ以外の場所で排泄をしてしまう時の原因と対処方法
猫がしばらく経ってもトイレを覚えなかったり、急にトイレ以外の場所で排泄をするようになった時はトイレが気に入らない・病気・ストレスなどいくつかの理由が考えられます。
トイレが清潔な状態でない時
猫はキレイ好きな動物で、自分が出した排泄物がそのまま残っていると嫌がる場合があります。猫がおしっこをした場合は色の濃くなった砂を取り除き、うんちの場合もすぐに取り除くなどこまめな掃除が必要です。
週に一回くらいのペースでトイレの容器を丸洗いして汚れを落とし、常に清潔な状態のトイレにしてください。この時、匂いがついた洗剤や消臭剤は猫が嫌がるので使わないようにしましょう。
トイレの大きさや設置場所、猫砂が気に入らない時
先ほど紹介した猫にとって快適なトイレの条件「設置場所・大きさと深さ・猫砂の種類」をもう一度見直してみてください。
子猫のうちは気に入っていたとしても、成猫になると好みが変わる場合もあります。
トイレの場所を変えたり、もう一つトイレを用意して違う種類の猫砂を入れておくなどして猫の好みのトイレを探りましょう。
病気にかかった時
猫がかかりやすい膀胱炎などの泌尿器系の病気になると排泄が通常通りにできなくなります。病気かもしれないと思ったらすぐに動物病院に連れて行き検査を受けましょう。
不満やストレス
猫が不満やストレスを抱えている場合もトイレがうまくできなくなります。引っ越しをしたり、部屋の模様替えをして家具の配置を変えたり、新しいペットを飼い始めたりなどの環境の変化に猫はストレスを感じやすい動物です。
飼い主があまり家に居なかったり、構ってくれないことも猫が不満を感じる原因になります。トイレ以外の場所での排泄は、そんな不満を飼い主に意思表示している場合もあります。
スプレー(マーキング行動)
猫が立ったまましっぽを上にピンと伸ばし、壁や家具など垂直面におしっこをかけることを「スプレー」といいます。スプレーは猫のマーキング行動であり、スプレーで出すおしっこの匂いは通常の排泄時のおしっこよりもかなり激しく匂います。
去勢や避妊手術をすればほとんどの場合スプレーをしなくなりますが、発情期の猫との接触やストレスなどでスプレーをしてしまう場合があります。
猫がトイレを失敗したときの対処方法
トイレの失敗は叱ると逆効果になる
猫がトイレに失敗した場合に絶対にしてはいけないのが大きな声で怒鳴ったり、体罰をすることです。その理由は、猫が「排泄をすること」自体が叱られた原因だと考えるからです。
叱られた猫は排泄を我慢して病気になったり、飼い主に隠れてトイレ以外の場所で排泄を繰り返すようになります。また猫は嫌な記憶を良く覚えているため、その後の信頼関係が築きにくくなります。
失敗した後にトイレに連れて行く
猫がトイレ以外の場所に排泄しているのを見つけたときは終わるまで待ち、終わったらトイレまで優しく抱きかかえて連れて行きましょう。
排泄した場所に匂いを残さない
排泄した場所に匂いが残っていると、また繰り返し同じ場所に排泄しようとしてしまうため匂いが残らないように掃除しましょう。ぞうきんで叩いてふき取った後は酸素系漂白剤を使用するのがベストです。洗濯ができないものはぞうきんで叩いて拭き取りした後に、水で薄めたお酢を吹きかけて匂いを消しましょう。
まとめ
気持ちよく使用できるトイレ環境を用意してあげることで、猫は当たり前にトイレで排泄をしてくれるようになります。猫のトイレがうまくいかないのは猫のせいではなく、飼い主の責任であると考えしっかりと対策しましょう。
トイレの様子を観察すれば、猫の健康状態も分かるようになります。
まとめ
怒らない理由を考える
飼い主も猫も快適に過ごせるようにトイレの手入れを
猫が快適に排泄ができるようにトイレ環境を整えてあげることは飼い主としての責任でもあります。トイレを